胃もたれ、胃の痛みのある人が注意するとよいこと:胃潰瘍・十二指腸潰瘍の兆候とは

胃もたれ・胃の痛みがるときに、「黒い便」や「ふらつき」があれば、すぐに病院に行ってください。胃潰瘍や十二指腸潰瘍といった病気である可能性があります。これらの病気は命を脅かすことがありますが、病院での適切な対処によって治療が可能です。

「黒い便」がなぜ危ないのか

黒い便は消化管出血のサインだからです。とくに、食道、胃、十二指腸といった、比較的口に近い側の消化管の出血が疑われます。血液が胃腸を通過する際に、消化液などと混ざって色が変化していくためです。

便がイカスミや海苔の佃煮のように真っ黒になったら、消化管出血が起きているかもしれません。消化管出血の原因は胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの命を脅かす病気のことが少なくありません。すぐに対処が必要ですので、急いで病院に受診をしてください。

ちなみに、この黒い便はコールタールのように真っ黒になることから、医療関係者のなかでは専門用語でタール便ということがあります。

「ふらつき」がどうして危ないのか

出血多量によって血が足りなくなると、頭に血液が不足するため気を失うからです。ふらつくほどの出血が起きていれば、内視鏡による止血術や輸血などが必要になることがあります。急いで受診してください。

2021/12/10

総合内科専門医・消化器病学会専門医 清水貴徳