潮見駅前内科クリニック  〒135-0052  東京都江東区潮見2-7-1  03-6666-6966

胃カメラを受けたがツラかったという人と、全くツラくなかったという人がいます。その違いは、その人の体質にもよりますが、胃カメラのやり法が大きく関わります。どうやったら楽に受けられるかご紹介します。

当院の内視鏡室

まずはリラックスする

不安な気持ちが強いと、胃カメラが喉を通るときにオエッとなるのが増強されてしまいます。なかには、不安を感じて胃カメラを挿入する前から、嗚咽が出てしまう人さえいます。胃カメラを受ける時には、リラックスが重要です。とはいえ、どうしたら緊張せず受けられるものでしょうか。その方法として、深呼吸をしたり体をほぐししたりするのが良いです。また、普段からよく知っていて信頼している医師に胃カメラをお願いすると安心して受けられます。日頃から胃腸の「かかりつけ医」をあらかじめ見つけておくこと、いざ胃カメラが必要になったときに役立ちます。

胃カメラを鼻から入れる

鼻から入れる胃カメラはオエッとなりづらく、口から入れるよりも比較的楽にできます。胃カメラが鼻を通過するには細い内視鏡でないと入りませんが、医療機関によってあるところと、ないところがあります。受けたい人はお医者さんに相談してみてください。ただし、口から入れる方が楽だという人もなかにはいますので、いままで楽にできた方法をお医者さんに伝えるようにしてください。

眠り薬を点滴してわからないうちに受ける

胃カメラをする際に、鎮静剤を注射する医療機関もあります。たとえば、ミダゾラムという注射薬を使うことで、寝ているうちに胃カメラを終えることができます。過去に胃カメラをしたときに嗚咽がひどくて受けられなかった人などにオススメです。ただし、鎮静剤を使うため、検査当日の車や自転車の運転はできませんので、医療機関への交通手段を選ぶのに注意が必要です。

おわりに

胃カメラは胃がんや胃潰瘍などの病気を発見するのに大変役立つ検査です。これらの病気は見つかれば治療を受けることで対処が可能です。ツラい検査であるというふうに思っている人が少なくないですが、胃カメラのやり方を工夫することで検査の苦痛は抑えられます。胃カメラが気になるけれども躊躇してしまう人は、経鼻内視鏡や鎮静剤を使用した内視鏡をできる、胃腸のお医者さんに相談をしてみてください。

2021.6.23

潮見駅前内科クリニック 総合内科専門医・消化器病専門医 清水 貴徳